私「よし、娘ちゃん!お着換えしようか。」
娘「なんで?」
私「保育園に行く時間だからだよ」
娘「なんで?」
私「今日は、ママお仕事に行くからだよ」
娘「なんで?」
私「…今日は、月曜日だからだよ(少しうんざり)」
娘「なんで?」
私「…(イライラを必死に抑える私)お着換えするよ!!(強め)」
これは、我が家で繰り広げられた、3歳1か月の娘と私の会話です。
そうです、ついに我が家にも「なせなぜ期」が到来しました!!!
この「なぜなぜ期」は意外とくせ者で、終わりのない「なぜなぜ攻撃」に親はイライラ、もうやめて~!と逃げ出したくなりますよね。
そこでこの記事では、「なぜなぜ期」にお悩みのママ・パパへ向けて、教育業界12年目の私が、もっている知識と自身の経験をもとに、5つの対応を考えてみました。
- 「なぜなぜ期」は成長の証!
- なぜなぜ期は6歳頃まで続く
- 2~3歳のなぜなぜ攻撃には擬音語・擬態語で楽しく会話するのがよい
- 3~6歳のなぜなぜ期には「共感」がおすすめ
ぜひご一読ください!
なぜなぜ期とは?

なぜなぜ期は「質問期」
なぜなぜ期とは、さまざまな事柄について「なんで?」「どうして?」と疑問に感じ、質問を繰り替えす時期のことです。
こどもは、言葉を話し出す1~2歳頃になると、周りの物事に対して「これ、なあに?」と関心を持ち始めます。
そして、語彙が増える3歳頃からは、より深く物事を知り、理解できるようになるのです。
それを「なぜなぜ期」、心理学では「質問期」といいます。

なぜなぜ期は、こどもの成長の証なのね!
なぜなぜ期は、どうして大切なの?
では、なぜなぜ期を経て、こどもたちは、どのように成長していくのでしょうか。
終わりの見えない質問攻撃に付き合うためには、なぜなぜ期がこどもにとって大切な理由を、ぜひ知りたいですよね!
ここでは、なぜなせ期で養われる5つの力をご紹介します。
- 新しい世界を切り開くきっかけとなる、好奇心
- 物事の本質を追求する、探求心
- 自分で考え、創り出す力
- 言葉を理解する力、語彙力
- コミュニケーション力
どれをとっても現代を生き抜く上で必要な力ですし、こうした人間に娘が育ってくれたなら、親としては幸せだなと思います。
いつまで続く?なぜなぜ期
なぜなぜ期が大切な理由はわかったのですが、果たしていつまで続くのでしょうか。
一般的に、なぜなぜ期は6歳頃まで続くことが多いようです。
しかし、なぜなぜ期が始まる時期や有無には個人差があるので、なぜなぜ期がこないからといって、心配する必要はなさそうですね!
私は、小学校や学童保育に長年勤め、小学生と関わり続けてきたのですが、圧倒されるような勢いで「なんで?」と聞き続けてきた小学生は、ごく少数でした。
小学生ともなれば、疑問に思えば自分で調べる力も育っていますものね。
それに、永遠と続く「なんで攻撃」のような溢れ出す好奇心は、幼児期ならではのパワーだと思います。
自身の疲れも最小限にしつつも、こどもの好奇心を育てられるような方法があるならば、ぜひ実践したいところですよね!
なぜなぜ期に試してみたい対応:2~3歳編


言葉を覚えたての2~3歳頃は、大人とのコミュニケーションを楽しむために「なんで?」を繰り返していることが多いです。
そんな時は、こちらが楽しんで、やりとりをしてみましょう!
たとえば…
親「公園に行こう!」
子「なんで?」
親「お砂場で、お砂をジャージャーしようよ!お砂のシャワー、ジャー!!!」
このように、擬音語を使ったり、テンションをあげて話してみたりすることで、お子さんが満足するかもしれません。
もちろん、毎回エンターテイナーにはなるのは疲れてしまいますから、お母さん、お父さんの余裕がある時に試してみてくださいね!
3~6歳のこどもに試したい、5つの対応
3~6歳頃のこどもは語彙力や理解力が高まるので、先ほど紹介した5つの力を高める絶好のチャンスです。
取り組みやすい順に対応をご紹介しますので、ぜひ試してみてください!
1.「なんでだと思う?」と質問で返す
なぜなぜ攻撃が来たら「なんでだと思う?」と返してみましょう。
すると、「なんで?」に向かっていた思考が、質問への答えを探す思考に切り替わるため、なんで攻撃を終えられる可能性が高まります。
娘の場合、うまくいくときは「え~と…。○○だからじゃない?」と自分で考えて答えを提示してくれることも。
こどもの意見を聞くことでこどもの思考力も育みながら、親はなぜなぜ攻撃から解放されるという、Win-Winな方法です!(笑)
その際以下のポイントを押さえると、なお効果的です!
- 大げさに反応し、関心があるようにふるまう
- ~かな?と自分の意見を述べてから、子どもの意見を聞く
- 使用しすぎには注意する
まず、「ああ…始まった、なぜなぜタイム…」という声は、できるだけ心の中に隠してください。
すぐに気づかれてしまい、怒りを買いますから。(笑)
会話を楽しみながら(楽しむフリでもOK)、お子さんの思考の方向を導いてあげてみてください!
2.共感して、褒めてみる
こどもを褒め、共感する関わり方は、自己肯定感を高める上でも重要とされていますが、「なぜなぜ期」の対応でも有効です!
こどもの疑問に共感すると、こどもは満足感を覚えます。
実際にあった我が家の例をご覧ください。
娘「なんでアリさんは小さいの?」
私「ほんとだね!なんでアリさんは小さいのか気になるね~!!」
娘「うん!だって〇〇ちゃんより小さいよ!」
私「ほんとだ!なんでだろう~?アリさんが小さいことによく気がついたね!」
上のやり取りをしているうちに、娘は満足したのか、なぜなぜ攻撃に移ることなく次の話題に移っていきました。
自分の疑問に共感してもらえる=自分を受容してもらえた、という認識になるため、癇癪も繋がりにくくなるメリットもあります!
- いい質問だね!
- おもしろいね!
- ママは、思いつかなかったよ!!
- よく観察してるね!
- ママも気になる!!
- 〇〇が好きなんだね!
共感や受容は非常に効果があるので、ぜひ試してみてください!
3.質問に答えてから、次の行動を促す
なんで?と聞かれたら、まずは質問に答えてから次の行動に繋げると、なぜ?の連続を防げるかもしれません。
以下の例を見ていきましょう。
娘「なんで、パパは起きないの?」
私「昨日、寝るのが遅かったからかなあ」
娘「なんで?」
私「う~ん、昨日遅くまでお仕事してたからかなあ。起きたら、パパに聞いてみよっか。(楽しそうに)」
娘「うん!」
私「よし、じゃあパパを起してみよう!」
3ターンで「なんで?」を終えることに成功しました。(笑)
ここでのポイントは、娘の質問に答えた後、間髪いれずに次の行動を提案していることです。
その先の行動を楽しそうに提案してみることで、娘の思考は「なんで?」から「パパを起こす」という方向に切り替わっています。
娘には様々な場面で効果があった方法なので、ぜひ試してみてください。
4.こどもに関連づけて答える
こどもは、質問の答えを自身の事柄として捉えると、納得しやすくなります。
たとえば、先日公園でどんぐりを見つけた娘は、どんぐりが落ちている理由を質問してきました。
娘「なんで、どんぐりが落ちているの?」
母「ほんとだ!どんぐりが落ちているね。どこからきたのかなあ?」
娘「わからない」
母「じゃあ、上を見てごらん。木があるでしょう。あそこから、○○ちゃーん、やっほー!って落ちてきたんんじゃない?」
娘「わあ、かわいいねえ」
質問内容は「どんぐり」ですが、それを娘に関係したように話をすると、すんなりと納得してくれました。
このような対応は、科学的物理的事象の理解がまだ難しい3~4歳頃、特にお勧めです!
5. 一緒に答えを調べる
時間がある時や、親にやる気がある時には(笑)、一緒に答えを調べてみるのはどうでしょう。
親子で一緒に調べることは、こどもの好奇心を高め、知識を得る喜びを体感することに繋がります。
今の時代は、スマホや本、YouTubeなどで簡単に情報が手に入るので、本当にありがたいですよね。
また、「もう一歩お子さんに寄り添いたい!」という親御さんは、本で調べる方法がお勧めです。
本で調べる習慣はお子さんの大きな武器になりますし、「おうちの人が自分に寄り添ってくれた」とこどもが体感できるのもメリットですよね。
小学館の子供図鑑シリーズは、小学校や学童でも大人気だったので、早いうちに購入しても長く使えます。
なかでも、「楽しく遊ぶ学ぶ ふしぎの図鑑」は、「なぜ空が青いの?」などの疑問をわかりやすく解説しているので、なぜなぜ期にぴったり!リンクを貼っておきますね。
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まとめ
本記事では、3歳の娘をもつ私の実体験と教育者としての知識をもとに、なぜなぜ期の対応をご紹介してきました。
▶2~3歳の場合
擬音語を使って楽しく会話をする。
▶3~6歳の場合
- 「なんでだと思う?」と質問で返す
- 共感して、褒めてみる
- 質問に答えてから、次の行動を促す
- こどもに関連づけて答える
- 一緒に答えを調べる
これらの関わりで、みなさんの親子の関わりがいつもよりも少し楽しくなったら、うれしく思います。
自分自身を思いやり、一息ついて、よい塩梅で子育てしていきたいものですね。
お母さん、お父さん、私、今日もナイスファイトです!!!
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!







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